映画「ザ・ブック・オブ・ヘンリー」家計を支える天才少年が本当に残したかった物とは?海外の評価も調査!
2017年にアメリカで公開され、日本国内での公開はありませんでしたが2020年5月からNetflixで配信が開始され話題となりました。
内容もドラマ映画なのでサクサクとストーリーが進んで行くので見やすい作品だとは思いますが、設定などが詳しく設定されていないので意見が割れているという噂をよく耳にします。
今回この記事では、ザ・ブック・オブ・ヘンリーの中で天才少年であるヘンリーが残した物や海外の評価はどうだったのかについて調べます!
映画「ザ・ブック・オブ・ヘンリー」あらすじ
11歳の少年であるヘンリーは学校で生徒達が将来の夢を発表していました。
他の生徒達は幼い頃なら誰もが夢見る職業を発表していましたが、大人びていたヘンリーは「何になるとかお金を稼ぐとかではなく、誰と過ごし何を与えられるかが重要だ」と発言します。
彼は天才的な頭脳を持っていて片親でウエイトレスのバイトをしていた母を想い、株を管理し家計を支え、弱虫でいじめられっ子の弟の面倒まで見ています。
そんな天才的で頼りになる存在でも唯一助けられない存在がいました。
それは隣に住んでいる少女クリスティーナでヘンリーは彼女に恋心を抱いていましたが、ある日血の繋がらない父親から虐待されているところを目撃してしまいます。
翌日、クリスティーナに「大丈夫?」と探りを入れ、返ってきた反応から限界を迎えていることを察します。
そんな彼女を見かねて学校で校長室に行き虐待されていると訴えますが、彼女の養父・グレンは警察でも顔の効く存在だから「そう簡単な問題ではない」と門前払いされます。
その後も匿名の相談センターに電話をしますが手回しされている職員が派遣されたりで大人は頼りにならないと確信し、自分で何とかしようと作戦を練ります。
自転車で移動しながら距離などをレコーダーに録音したり、メモを取ったり、本屋で犯罪捜査の本を借りて銃の購入法などを調べたりと緻密に計画を進めていきます。
ある日の夜中、ヘンリーは痙攣を起こし倒れてしまい、病院に入院して緊急手術を受けます。
病状の説明を受ける時にも医師の顔から自分の寿命が長くないことを悟ります。
母親に資産管理の話を詳しく伝えますが、ヘンリーがいなくなってしまう現実を受け止められず上の空状態で、弟のピーターに「赤い本」を渡すよう伝えます。
映画「ザ・ブック・オブヘンリー」天才少年が残した物とは?
赤い本の内容
その後ヘンリーは病気のせいで帰らぬ人となってしまいます。
それぞれが彼のことを忘れられずに過ごす日々、クリスティーナもどんどん元気がなくなって行きます。
皆が苦しんでいる最中、ピーターは兄が言っていた赤い本を思い出し、母と2人でその本を読み始めます。
そこにはグレンを退治しようとしていた内容が記されており、急いで児童保護局に電話しようとしますが、電話しても無駄だと本には書かれていました。
天才のヘンリーでも解決策が見つからないと記載されていましたが母親は彼の遺言だと思い計画を実行する決意を固めます。
行動に移した母親
クリスティーナを助ける為に様々な方法を試してみますが全て撃沈に終わります。
その夜、虐待現場を目撃した母親はもう一度赤い本を読み返し、「金庫を見て」とメッセージが残されていたことに気付きます。
そこにはヘンリーが残したレコーダーやメモの数々。それを頼りに武器を揃えグレンに相談があると言って近付き、サインを入手します。
作戦実行の日、発表会の日を選んだ母親はアリバイ工作をして発表会が終わるまでにグレン退治を終わらせようとしていました。
手に入れた銃を子供たちの秘密基地にセットし、トランシーバーでグレンを呼び出して狙撃しようとしています。
照準器越しに目が合った驚きで基地にあったピタゴラ装置が動き出し、装置からヘンリーの数々の写真が出てきました。
それを見て11歳の子供がこんなことをしようとしていたなんてと我に返り、狙撃を辞めて小屋から出て行く。
グレンに向かって「全て知っている」と言いますが、「誰が信じるんだ」と傲慢な態度を取っています。
そして母親は銃を川に捨てて発表会へと戻って行きました。
ヘンリーが本当に残したかった物
母親が去ってからグレンは「厄介事を片付けて欲しい」と知人に電話をしていましたが、ヘンリーの想いが届いたのかそこには校長が通報した警察が駆けつけてきました。
今度のことは隠せないと悟ったグレンは自ら命を絶ちます。
発表会ではピーターの順番が回ってきていて、「箱の中からお兄ちゃんが登場します」と言うと中から雪が出てきて会場は大盛り上がり。
ギリギリ間に合った母親はそれを見てピーターと抱き合いますが、外には警察が駆けつけています。
ドキドキしながら事情を聞くとグレンが亡くなったとの報告が。
その後クリスティーナを引き取り仲良く暮らしながら、ヘンリーの本とテープを燃やすところで幕が閉じます。
ヘンリーはもちろんクリスティーナを救出したかったのですが、それと同時に自分亡き後、母親にもっとしっかりして欲しいというメッセージも込められていたのではないでしょうか?
ずっと家計を支えてきた息子の気持ちに気付く余裕すらなかった母親にピーターやクリスティーナにはもっと向き合って欲しいと思っていたのではないかと思います。
天才少年と言われながらも、そうなるしかなかったのかなとも受け取れました。
映画「ザ・ブック・オブ・ヘンリー」海外での評価は?
海外の評論サイトでは、かなり支持率が下回っており酷いところだと☆1つのところもあります。
総括すると、「新しい観点から世に出そうとしている野心は評価されるべきだが、途中から物語が変わりすぎてお涙頂戴感がある」といった意見が多くあるみたいです!
肯定派からの意見としては、「駄作というより映画として体を成していないと言った方が正しい。かしこまった設定があるわけでもないからこれはこれで良い」との意見が。
結局は観ている人がどうとらえるべきかで判断は変わるので個人の好みにはなりますが、私は面白かったと思います!
まとめ
ここまで賛否両論があり、話題となるケースも珍しいですよね!
貧困と虐待については現実でもありうるテーマなので1度ご覧になって個人個人考えてみるのも良いかもしれませんね。