実話を元にした感動作「最強のふたり」のあらすじや感想

2011年フランスで公開され、実話を元にした映画「最強のふたり」。

タイトルからは予想できないほどの感動作で私自身、何度もこの作品を見ています。

 

また、国内では第24回東京国際映画祭のコンペティション部門にて上映され、最高賞である東京サクラグランプリを受賞したことでも話題となりましたよね!

今回は、実話を元にした感動作「最強のふたり」についてあらすじや感想などをまとめてみました!

 

最強のふたり あらすじ

夜の道路を猛スピードで走っている1台の高級車。

運転席にはドリス、助手席には頸髄損傷で首から下が全く動かないフィリップが座っていて、車内ではどこか悲し気なピアノの曲が流れています。

スピード違反をしているのでパトカーが追いかけてきていましたが、逃げ切れるかどうかに200ユーロ賭けようとドリスが提案します。

 

警察に車を止められ、外に出るよう促されますがフィリップが障碍者で車から降りれない旨を説明し、発作を起こしているから病院に急いでいると説明します。

それを聞いた警察は車を病院まで誘導すると提案し、無事病院に着きますが2人は走り去ってしまいました。

 

場面は戻り、障碍者であるフィリップの介護人を住み込みで雇うため候補者の面接をしている中で待機しているドリス。

彼は面接を受けにはきましたが働く気は一切なく、切れかけの失業保険を再度貰えるように面接に来て不合格通知が欲しいと言い放ちます。

 

頭の固いフィリップはそんな彼を見て、何の資格もないドリスを雇うと周りの反対を押し切って言い出します。

とりあえず使用期間として1ヵ月働く事となったドリスは豪邸の1室である部屋を貸してもらえるので大喜び。

しかし、彼の勤務態度は雑で文句ばかり言っています。

 

ですが、フィリップは自分を障碍者ではなく、1人の人間として接してくれるドリスの事を気に入って2人は次第に親しくなっていきます。

それから本採用になったある晩、2人は食事に出かけフィリップの亡くなった奥さんや自身が何故こんな風になったかを話し出します。

 

更に信頼関係が深まった2人はフィリップが長年文通をしている相手に手紙だけじゃダメだと勝手に電話を掛け始め、嫌がっていたフィリップでしたが意外と好感触で後日会う約束をしてしまいます。

約束の日、緊張のあまり何回も時間を訪ねていてフィリップは自分が障碍者だとバレたくないと待ち合わせをすっぽかし店を後にします。

 

その後、ドリスを呼び出しどこか遠くへ行きたいと飛行機に乗り、パラグライダーを満喫しますが家に帰るとそこにはドリスの弟が問題を抱えて訪ねてきていました。

彼を家に帰す時が来たと決心したフィリップは親友の様に感じていたドリスとの別れを決意する。




最強のふたり感想

フィリップの誕生日パーティー

本人は自分が生きているかを親族が確認しに来ていると皮肉を言っていましたが、自分の好きな曲をドリスに聴かせたりして楽しんでいました。

また、ドリスの場違いなダンスに皆が我を忘れて踊るところを優しく微笑みながら見つめているシーンには胸を熱くさせるものを感じます。

 

ドリスが去ってから

別れを決意してからのフィリップは後任の介護人に対し苛立ちを隠せずにいました。

「タバコはないか?」と聞いても「吸わないし、身体に悪い」とありきたりな返答や態度にこれまでの介護人となんら変わりなかったのだと思います。

やはり1人の人間としてくれる彼の見た目に惑わされない本当の優しさに飢えていたのではないでしょうか。

 

根本的な事を思い出させてくれる

普段私たちが生活する中でも「障碍者」として見てしまうことがほとんど。

本作には理屈や説明、それぞれの心理を掘り下げた描写がないにも関わらず、説得力があり大事なことを思い出させてくれるような内容です。

思い返してみれば人として当たり前のことなのですが、知らない間に考え方が変わっていることに気付かされます。

 

反対にこれまで危ない橋を渡ってきた本性もわからない人間を偏見の目で見る事なく、1人の人間として見ている所も考え直さなければいけないポイントなのではないのかと感じました。

まとめ

とても感動できる作品にも関わらず、これが実話だということが驚きですね!

エンドロールにはモデルになった2人が紹介されるのですが、今では2人とも幸せな生活を送っているみたいでそこもほっこりします。

まだご覧になられてない方にはおすすめの作品なのでぜひ1度ご覧になってみて下さい!