スポーツがやりくなる映画「ピンポン」のあらすじと見どころ!

映画「ピンポン」は松本大洋によるスポーツ漫画が原作となっていて、タイトルから見てわかる通り卓球をメインとしたストーリーです。

運動系の部活をしていた方なら感じた事のあるスポーツへの才能や人間模様が描かれているので共感出来る方も多いのではないでしょうか?

実は連載が終わってから4年以上が経過していた2002年に公開されたという珍しいパターンでしたが、非常に人気がありました。

 

わたしもそうですけど、この作品を見るとスポーツがやりたくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回はピンポンのあらすじとみどころを紹介していきます!

 

「ピンポン」あらすじ


片瀬高校1年の星野(ペコ)は卒業後にヨーロッパに行って卓球で世界の頂点に立つ夢を持っています。

その割には、部活の練習をサボって幼い頃から打っていたタムラという卓球道場で金銭をかけて勝負したりしていました。

幼馴染である月本(スマイル)は昔イジメに遭い、いつもペコに助けてもらっていてペコを自分の中のヒーローだと思っています。

 

ペコは元々卓球の才能に溢れていたため、自分の実力に自惚れています。月本は目立ちたくなく、勝利への執念もないので才能をひたすら隠していました。

ある日、中国から日本で再起をはかる孔(チャイナ)が辻堂高校に転校してきて、2人は道場破りに向かいますがペコは1点も取れず敗北してしまいます。

月本は勝負をしませんでしたが、孔に実力を見抜かれており、同じく片瀬高校の監督の小泉や海王学園の風間(ドラゴン)も見抜いていました。

 

そして始まったインターハイ県予選。ペコは幼馴染の海王に入学した佐久間(アクマ)に敗北します。

月本も孔との対戦の前に、小泉から「負ける」と指摘され、「勝ったら金輪際関わらないで下さい」との取引を行いますが、孔が負けそうになって怒鳴られているところを見たせいで手を抜いて負けてしまいます。

そのせいで月本は小泉と毎日鬼のような練習をすることとなり、ペコは卓球を辞めて不良になりました。

 

憧れの風間が月本を欲しがっていることに嫉妬した佐久間は、禁じられている対外試合を単独で片瀬高校に乗り込み月本との勝負に挑みます。

結果は佐久間の惨敗。高校も退学になってしまいました。

 

その後、タムラを訪れた佐久間は我流でカットマンの技術を身に着け、卓球を辞めたペコと再会します。

自分は努力しても才能がない、ペコは努力してないのに卓球を辞めるなとアドバイスしたことによりペコは再起を目指し、素振りから卓球に打ち込みます。

そして月本も「ヒーロー」が帰ってくることを1人孤独に待ち続けています。

 

ピンポン」見どころは?

ペコの努力


今まで卓球に対して真正面からぶつかった事のないペコが真剣に卓球に向き合う姿には、運動をしている方なら誰でも共感出来ると思います!

作中では秘められた才能が開花していきますが、才能が無くても努力することは大切なんだと感じさせられます。

体力作りの階段上りで怪我をして翌年のインターハイ県予選に挑みますが、ペコ自身も月本が帰りを待っているのがわかっているので決して諦めない姿勢も素敵です。

 

月本の苦悩


スマイルというあだ名はイジメられていたせいか笑わないというところからきていますが、小学生の時に3人が大会で優勝した時に月本が思いっきり笑ったというのを誰1人と覚えていません。

個人的にペコはヒーローだと思っているので格好悪いところは見たくないと思っています。

卓球を辞めて変人星野と言われるペコのことも内心格好悪いと思っていて、ヒーローが帰って来ることを1人孤独に待ち続けてい寂しさが非常に上手く伝わってきます。

 

佐久間の才能


昔タムラで打っていた3人の中で1番才能がないという現実をわかっていて、血も滲むような努力を重ねてきたのに、憧れていた風間や誰からも認められないという悔しさがとても上手く描かれていると思います。

ペコに再起のキッカケを与えた時も、そんな自分が格好悪いとわかっていてアドバイスをする友情が格好良く感じます。

 

風間のプレッシャー


全国で優勝していて勝つことが当たり前になっている海王のキャプテンでもあるため、試合前はトイレに籠ってひたすらプレッシャーを感じています。

スポーツをやっていて、特に全国常連校でプレーしていた方なら同じ苦しみを味わったことがあるのではないかと思います。

練習しているシーンも手のひらから出血するくらい練習に打ち込んでいるので、その練習量がどれだけ多くのプレッシャーを打ち消そうとしているのかが伺えますし、そのせいで卓球が面白いと感じなくなっているところにも苦悩がわかります。

 

挿入歌が良い!

残念ながら現在は解散していますが、SUPERCARというテクノバンドのYUMEGIWA LAST BOYという曲がとてもマッチしています!

挿入歌のStrobolightsが流れるシーンでは月本が走っていたり、ペコが階段上りで怪我をしてしまうシーンなど、それぞれ予選に向けてのストーリーが上手く表現されています!

 

まとめ

今でも夏になると必ず見てしまう作品ですが、皆さんはいかがでしょうか?

当時の窪塚人気も半端じゃなかったのでご覧になられた方も多いと思います。

何かに対して情熱を失いかけている人たちにぜひ1度見て頂きたい作品です。